さびしかないぞ かなしかないぞ(3/29)
あちこちで桜が咲きほこり、春が来た喜びを実感できる季節になりました。ですが美しい花もいつかは散っていくもの。喜びの中にも一抹の寂しさや悲しみが混じりあって、どこか切ない気持ちになる季節でもあります。
2025年度最後となった今日の練習は「夢の意味」を深めていく時間になりました。作曲者上田真樹さんの書く和音は本当に緻密で複雑です。同じパート内ですら不協和音になる箇所も幾度となく現れて、正しい音程で歌うのに苦労しました。でも、すべてのパートが揃って正しい音を、響く声で歌うと、明るさの中にもスッと陰影が差すような、奥の深い美しさを持った音になります。指揮者の細かな指導のもと、その和音の奥行きを感じられる音が鳴る場面も、少しずつですが増えてきたように感じられました。
桜の季節は新たな出発の季節、旅立ちの季節でもあります。散りゆく桜の花びらを眺めながら、去り行く人を見送る方も多いことでしょう。5曲目「夢の名残」の歌詞「さびしかないぞ かなしかないぞ」の心を、和音の音色で表現できるようになりたいな。そんなことを強く願った今日の練習でした。(N)
〇練習曲:「夢の意味」より 川沿いの道にて、歩いて、夢の意味、夢の名残